11月3日おこなわれた『ツール・ド・東北2013』にオフィシャルライダーとして参加して来ました。
その昔、『東北一周自転車競走大会』そして『三笠宮杯ツールド東北』という大会があったのは、自転車競技部にいた人間には記憶にあるところですが、それが復興サイクリングとして復活したのがこのイベント。
参加者1500人、用意された3コースは、60km、100km、160km。
レースではないイベントに、正直ほとんど興味がなかったのですが、
ツチダさんとこに、サポートライダーとして10名ほど要請がありツチダチームから数名参加。
参加者と一緒に走ってサポートするのが役目らしい。
100kmかと思ったのですが、他にお願いした競輪選手などが60kmの方に回ったため
長距離が行けそうなツチダチームは100または160kmという指定。
色々あってまぁ結果160kmで走ることになったけど、
サポートライダーがサポートされなきゃいいけどね。
集合は、朝5時半石巻専修大学をスタート。
行ってみてビックリ!思ってた規模を遥かに超えてた。
そりゃそうだ、1500名の選手を公道で160km走らせることがどれくらい凄いことなのか
改めて感じて、フラッと軽い気持ちで来てしまったけど、
お手伝いとはいえちゃんとサポートしなきゃいけないなと遅ればせながら実感。
しかしここでトラブル発生、オフィシャルに配られるビブや携帯、マップ等、オレのがない。
昨日もらってたかもと、Kさんには迷惑かけました。
急遽、オフィシャルと書いたビブとマップだけはもらったけど、
ソフトバンク提供のスマホ(なんとオフィシャル全員に配られてた)は無し。
無くても良いかなと思ってたら、ツチダチームのオジサン達
「オレ使い方わかんね〜からお前持ってろ」だって。。。宝の持ち腐れです。
バタバタの中、60名ほどのグループに分かれ、オフィシャルライダー&バイクが付いてスタート。
ちょっと肌寒いけど、天気はいいし、20度ぐらいまで気温も上がるってことで、絶好のサイクリング日和。
まずは、17kmほどの第1エイドステーションを目指す。
こういうチェックポイントが、160kmでは5カ所あって、その都度地元のみなさんが、ごちそうを用意してくれてます。
走り出してすぐ感じたのは、160kmという距離のわりには初心者すぎる人が多いこと。
まだ、たった20kmなのに、既に関門時間ギリギリになってる人が何人かいる。
パンクしてもチューブやポンプを用意してないし
中には、変速の仕方が分からないという方も!
ホントに160km走れますか?と聞きたくなる。
これから先の女川〜雄勝〜南三陸のルートは坂だらけ、平坦はないよ〜
第1エイドの御馳走は、サンマのつみれ汁。サクソの宮澤選手と一緒に頂く。
第2エイドは、38kmそろそろ坂が多くなりトラブルも多くなっていく。
走っていくと、スキンヘッドに雪駄のお兄さんと、選手がなにやら自転車をいじってる
何だろうと思ったら、クランクが外れたとのこと、うそ〜?
途方にくれて1kmほど歩いたところでスキンヘッドお兄さんに助けてもらったらしい。
「いやぁ住職さんに助けてもらって、助かりました〜!」
あ〜!お坊さんでしたか。そうでしたか〜(笑)
走ってると、ホントに地域の人たちがずっと沿道で応援してくれて、素晴らしい大会です。
普通のレースでは、こんなに沿道に人がいることはないですね。
いつの間にか、このイベントを楽しんでる自分がいます。
第2エイドは雄勝、ソースで味付けした焼きホタテをいただきぃ〜!わざわざ食べやすいように、貝柱だけ切ってくれて、なんとも至れり尽くせりです。
ここで、CCKジャージが!ターちゃんでした。
ターちゃんの兄貴、同級生の菊田潤一元プロは別府選手と先輩後輩の仲ということで
少しお話しさせていただきました。気さくで優しそうな、見た目通りの選手でした。
写真は、参加者の人が一緒に撮りたがってるので遠慮しました。
一応、オフィシャルってビブ着てるから、お手伝いでも周り気にしないとね。
また、次のエイドで会えるでしょう。
ここで、お役目が変更になりました。
ツチダさんが、最終走者についていたのですが、それだとエイドで関門時間を過ぎて、
いわゆる足切りされる人を見届けてからスタートするので、
その後10〜15分前に出た次の最終走者を追いかけることになり大変!
そこで、私が変わることになり、バイク部隊と連携しながら追いかけることに。
実際は関門時間を5分ほどすぎてから私がスタート、10分後バイクがスタート。
係の人に、「もう前と離れすぎちゃうから、後は回収車に一緒に乗っていいですよ」
といわれた。冗談でしょ〜こんな楽しいのに乗る訳無いでしょ。
スタートしたら、160kmライダーの青ゼッケンに追いつくまで全力走!!
でも、オフィシャルゼッケンが黙って追い抜くのも問題かなと思い
「がんばって〜」と声かけながら抜く。でも、実は必死(笑)
そんな時、後ろから別府選手のトレイン登場。ちょうど信号待ちになり、
とりあえず後ろに付いてみた。シグナル青、スタート!
スルーッとスケート選手のように別府選手が加速〜あれ〜どこまで上がるのかな〜
メーター読み52km/h!
(データを見たらその区間の最高速53.6km/hでもフミは流してるみたいな走り)
うわぁ〜切れる〜と思ったら、少し落としてくれてホッとした。
そのままずーっと45km/h巡航!後ろはいなくなってた。
さすがに前には出れず、付き位置がやっとだけど、
今、世界のフミに引いてもらってるというのが嬉しくて、意地でも離れない覚悟。
うわぁ〜このシーン写真撮りてぇ!
それにしてもスムーズな走り、気を遣ってくれてるので、もの凄く走りやすい。
登りが出始めたところで、ちょうど展望台があり、フミ選手休憩。
約10km、ホントに幸せな時間でした。別府選手と握手したら周りの人に
「いやぁあおっちゃダメって行ってるのに後ろからあおられちゃって大変でした〜」
なんて冗談言って、ホントいい人です。
そして、風のように去っていきました。
さて、別府選手のおかげであっという間に追いついて、またお仕事再開。
沿道の人が、ずーっと手を振ってくれて「がんばれー!」って声かけてくれてます。
ホントに160km朝から夕暮れまで、これはず〜〜〜っと続きました。
この人たちは、な〜んにも関わり無いのに一日中こうしてくれてるんだなぁ
なんでこんなに他人のためにできるんだろう、震災の時は俺たちも皆で助け合おうって
気持ちになってたけど、自分はそんな気持ちが薄れてたかもなぁと。
でも被災地の人たちは、まだまだ終わってないんだな。あの気持ちのままなんだな。
復興ってことでこっちが応援しなきゃいけないのに、逆に応援されてる複雑な気持ち。
でも、これに参加することが地域の人の元気につながるならこれで良いのかもしれない。
なんて、考えつつ走ってました。
後半につづく。。。
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